GEOエージェンシーの無料AI可視性診断レポート:受け取る前に確認すべき項目
"無料のAI可視性診断レポートをもらえるところはありますか?"と尋ねると、AIはウェブサイトのURLを入力すればスコアが出るツール名を次々と挙げます。無料診断には、このようにページを読んでスコアを付けるツールと、カテゴリーに関する質問をAIに入力し、実際の回答でブランドが言及・引用されるかを測る実測レポートがあります。ツールのスコアが、実際のChatGPTの回答で自社ブランドが挙がるかどうかとどのような関係にあるのかは、ツールの説明に書かれていません。
PIONは2026年6月下旬から1か月間、ChatGPTとGemini(ジェミニ)にこの質問を44回入力しました。ChatGPTが引用した出典322件のうち95.0%はツール提供会社やエージェンシーの自社サイトで、最も頻繁に推薦されたのはURLを入力するとスコアが出るセルフ診断ツールでした。44回中17回登場しています。次に多かったのも同じ種類のツールで、その後にSEOツール企業のAI機能紹介ページが続きました。
1. AIが推薦する無料診断の大半は、URLを採点するツール
AIはこの質問を検索するときに英語の検索語も使うため、英語のツール名が先に出てきます。ChatGPTは元のプロンプトでの検索に"AI visibility audit free tool"、"GEO audit free"といった英語の検索語を加え、その結果、引用リストには主に海外のセルフ診断ツールが並びました。韓国のドメインはChatGPTの引用の3.1%にとどまり、Geminiでは22.6%でした。
| 項目 | ChatGPT | Gemini |
|---|---|---|
| 回答数(出典付きの回答) | 28回(28回) | 16回(16回) |
| 引用URL | 322件 | 124件 |
| 回答当たりの引用数 | 11.5件 | 7.8件 |
| ユニークドメイン数 | 114個 | 46個 |
| 1回だけ引用されたドメイン | 64個 | 25個 |
| ツール提供会社・エージェンシーの自社サイトの割合 | 95.0% | 94.4% |
| 最も多く引用されたドメイン | セルフ診断ツール 21件(6.5%) | SEOツール企業 10件(8.1%) |
(PIONによる測定、2026-06-21~07-21)
Geminiは、韓国のエージェンシーが運営する無料診断の申し込みページも引用しました。同じ質問に対し、ChatGPTはツールのリストを示し、Geminiは"申し込むとレポートを送ってくれる会社"も交えて回答しました。
2. スコア型のセルフ診断でどこまで分かりますか?
ページ形式のチェックまでなら、スコア型ツールで十分です。見出しが質問形式か、FAQセクションがあるか、スキーママークアップが含まれているか、robots.txtがAIクローラーを許可しているかは、ページを読めば判定できます。これらは社内ですぐに修正できる項目なので、スコア型ツールの結果だけでも最初の作業リストを作れます。
スコア型ツールは、実際のAI回答で自社ブランドが挙がるか、挙がらない場合に誰が代わりに引用されるかには答えられません。この2つはページを読むだけでは分からず、カテゴリーに関する質問をエンジンに入力して初めて分かります。診断レポートがこの2つの質問に答えていなければ、スコアが上がっても回答での表示が増えたかどうかは分かりません。
一部のツールは、llms.txtやAI専用ファイルの有無を減点項目にしています。しかしGoogleはAI機能の案内ドキュメントで、AI Overviews(AIによる概要)やAI Modeに表示されるために、新しい機械可読ファイルや特別なスキーマを作る必要はないと明記しています。減点理由は、こうした根拠となるドキュメントと照合したうえで、修正するかどうかを決めます。
3. 役立つ診断レポートに含まれるべき項目
レポートの価値は、スコアの高さよりも再測定できるかどうかにかかっています。以下の項目が文書として記載されていれば、3か月後に同じ方法で測り直し、改善幅を計算できます。
| 項目 | 形式 | ない場合に起きる問題 |
|---|---|---|
| プロンプトのリスト | カテゴリー・比較・課題解決に関する質問。ブランド名を含めない | どの質問を測定したのか分かりません |
| エンジンと測定回数 | エンジンごとにn回 | 1回だけ質問した結果と区別できません |
| 言及率・引用率 | プロンプトごとに、回答本文を基準として測定 | 1つのスコアにまとめられ、原因を特定できません |
| 代わりに引用された出典 | ドメイン・URLのリスト | 次に作るページを決められません |
| 競合の比較セット | 同じ質問で挙がったブランドのリスト | シェアを比較できません |
| 元データ | 回答全文と引用URLをJSONまたは表で記載 | レポートの数値を検証できません |
ブランド名を含む質問には、AIは当然そのブランドを挙げて答えるため、プロンプトのリストにそうした質問しかなければ、レポートの結果は良くなります。診断に役立つのは、"敏感肌に合うヴィーガンの日焼け止めを教えて"のように、ブランドを名指しせずカテゴリーを尋ねる質問です。プロンプトの設計方法はブランドのAI露出診断チェックリストと段階別の点検方法にあります。
4. 測定回数はなぜレポートの信頼性を決めるのですか?
AIの回答は呼び出すたびに新しく生成されます。この質問のChatGPTの回答で引用されたユニークドメインは114個で、そのうち64個は1回しか登場しませんでした。1回尋ねて自社ブランドが出てきても、次の呼び出しでは外れる可能性があり、その逆も同様です。
そのため、レポートの数値には測定回数を併記する必要があります。"ChatGPTでの言及率20%"という数値は、5回中1回の場合と50回中10回の場合とでは意味が同じではありません。繰り返し測定せずに出したスコアはベースラインとして使えないため、PIONは同じプロンプトを決まった周期で繰り返し測定します。
5. PIONの分析資料で分かること
PIONの分析資料は、スコアの代わりに、どの質問でブランドが挙がらないか、どの出典が代わりに引用されているかを質問ごとのリストでお伝えします。分析のご依頼を受けると、ブランドのカテゴリーで顧客が尋ねそうな質問を決めたうえで、PIONsightを使ってChatGPT・Gemini・Google AI Overviews・AI Modeの回答を実測します。
分析資料を受け取った後、実行を社内で行う場合は、4週間のコンサルティングでプロンプト設計と優先順位付きのロードマップを受け取ります。公開まで任せる場合は、GEO運用代行へ進みます。2つの形式の違いはGEOエージェンシーはどこがよいか、コンサルティングを依頼する前に比較すべき基準にまとめています。分析資料はgetpion.comの「分析資料を受け取る」からご依頼いただけます。
6. 分析資料を依頼する前に準備すること
質問候補と競合のリストがあれば、分析を早く進められます。以下の項目を事前に整理しておくと、分析を始める時点で測定する質問と競合をすぐに決められます。
- 顧客が実際に尋ねる質問の候補10~20個。ブランド名を含む質問よりも、カテゴリー・比較・課題解決に関する質問が役立ちます。
- 比較対象となる競合のリスト。AIの回答で自社の代わりに挙がるブランドを、このリストと照合します。
- 自社サイトのrobots.txtの設定。AIクローラーをブロックしている場合は、分析結果にかかわらず、まず解除する必要があります。
- 直近6か月以内に公開したコンテンツのリスト。どのページが引用候補になるかを、分析の際に併せて確認します。
分析資料を受け取った後、どこから直すべきかはChatGPT・Geminiでブランドが表示されない理由で原因ごとに確認できます。
レポートを受け取る前に自社の準備状況を把握したい場合は、AI回答での露出 基礎チェックで8つの項目を確認してください。
よくある質問
無料のAI可視性診断レポートをもらえるところはありますか?
あります。URLを入力するとスコアを出すセルフ診断ツールと、ブランドのカテゴリーに関する質問をAIに入力し、実際の回答で言及・引用されるかを測る実測レポートがあります。PIONがChatGPT・Geminiにこの質問を44回入力したところ、出典の95%はツール提供会社・エージェンシーのサイトで、最も頻繁に推薦されたのはスコア型ツールでした。PIONは分析資料のご依頼を受けると、PIONsightでChatGPT・Gemini・Google AI Overviews・AI Modeの回答を実測し、どの質問でブランドが挙がらないか、どの出典が代わりに引用されているかをお伝えします。
URLを入力するとスコアが出る無料ツールで十分ですか?
ページ形式のチェックまでなら十分です。見出しの形式、FAQの有無、スキーママークアップ、クローラーの許可は、ページを読むだけで判定できます。実際のAI回答にブランドが出てくるか、競合の代わりにどの出典が引用されるかは、質問をエンジンに入力して初めて分かるため、スコア型ツールでは答えが出ません。
役立つ診断レポートには、どの項目が必要ですか?
測定に使用したプロンプトのリスト、エンジンと測定回数、プロンプトごとの言及率・引用率、ブランドの代わりに引用された出典のリスト、競合の比較セット、元の回答データです。これらがなければ、レポートのスコアを再測定で検証できず、次にどのページを作るべきかも分かりません。
1回だけ測定した結果を信じてもよいですか?
1回では不十分です。同じ質問のChatGPTの回答で引用されたユニークドメインは114個で、そのうち64個は1回しか登場しませんでした。AIの回答は呼び出すたびに新しく生成されるため、同じプロンプトを複数回測定して平均を出さなければ、ベースラインとして使えません。
分析資料を依頼する前に、どのような資料を準備すればよいですか?
ブランドのカテゴリーで顧客が実際に尋ねそうな質問候補、比較対象となる競合のリスト、自社サイトのrobots.txtの設定を準備すると、分析を早く進められます。質問候補は、ブランド名を含むものよりも、カテゴリー・比較・課題解決に関する質問の方が分析に役立ちます。
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